葉酸サプリは医療費控除にならないの?

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生まれてくる赤ちゃんの為に葉酸サプリを飲む妊娠中の方や、赤ちゃんを育てる授乳中の方、また、妊娠に向けて体調を整えるため葉酸サプリを飲む人は多いでしょう。市販されている医薬品でも確定申告で医療費控除となる以上、葉酸サプリも医療費控除になるのか、気になる人は少なくありません。

控除の対象となるかどうか、また、セルフメディケーション制度の対象となるのかも確認しましょう。

医療費控除の基準を改めて確認しよう

医療費控除とは、自分や同居の家族が支払った医療費の課税対象となっている分を、一部所得から引いて税金の額を軽減する制度です。毎年確定申告の時期となる2月16日から3月15日の間に申告ができる制度で、会社員・自営業にかかわらず、一定の条件を満たすと税金が還付・軽減されます。

1月1日から12月31日までの間に「家族全員で通った医療機関でかかった金額の合計」が10万円以上の場合、還付・軽減されるため、「自分ひとりだけで10万は無理」と思っている人でも、家族全員の分と計算してください。

なお、医療費に含まれるポイントを把握して、領収書を取っておくことも確定申告に必要です。一般的に医療費控除の対象となるのは、「医師・歯科医師による治療・診察代金」、「治療や療養に必要な医薬品代金」、入院費、義足や義手、入れ歯代などとなっています。

一部ではがん検診や妊娠検診、ワクチン接種や介護のおむつ代なども含まれるので、わからない時には住んでいる自治体の税務署に相談しましょう。病状によっては眼鏡や血圧計、更に病院へ行くためのバス代・タクシー代も控除の対象となります。

なお、病気を治療する目的として買う、風邪薬やバンドエイド、包帯なども医療費控除の対象です。そのため、ドラッグストアのレシートも持っておくと確定申告のときに役立つでしょう。

基本的には病気を治療する、あるいは療養のために使用するものは控除の対象、美容や健康促進のために利用する物は控除の対象外と覚えておいてください。

サプリメントは医療費控除になる?

そもそもサプリメントは医療費控除の対象となるのか、気になる人も多いでしょう。国内では予防医学に対して税金の控除はありません。あくまでも病気の治療・両様のために使われる物や、診察で支払ったお金が医療費控除となります。

そのため、健康促進や美容への期待、更に病気予防の意味で飲まれているサプリメントは対象外となります。

とはいえ、100パーセントのサプリメントが対象外となるわけではありません。

たとえば、慢性的に体調不良を起こしているけれど、医薬品が体質に合わずに困っている場合、医師が発行した診断証明書があれば、「症状緩和の目的で飲むサプリメント」の代金は医療費控除の対象となります。あくまでも「医師の監督の下、病気療養の目的で飲んでいるサプリメント」だからです。

このため妊娠・授乳中の女性が医師の判断のもとで、「サプリメントが必要」と判断された場合、医師に従って買ったサプリメント代金は医療費控除の対象となります。

葉酸サプリメントは医療費控除の対象となるの?

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結論からいえば、葉酸サプリメントは医療費控除の対象とはなりません。というのも、「病気予防」や「健康促進」のために飲まれる「栄養補助食品」、つまり「食品」として取り扱われているからです。生まれてくる赤ちゃんが神経管閉塞障害にならないよう、「予防するために飲む物」とされているため、毎日飲み続けていてもあくまでも「食品」として取り扱われています。

もちろん赤ちゃんのためだけではなく、子宮頸がんの予防として飲む人に対しても同様に「食品」であるため、医療費控除の対象外です。国を挙げて葉酸を積極的に取り入れるように推奨しているため、産婦人科で葉酸を処方してもらうこともあるでしょう。

この場合には医療費控除の対象となるのかどうか、気になる人は少なくありません。この場合、「サプリメント」を処方したのであれば医療費控除の対象外です。医療機関で処方された物の場合、品質には信頼が置けても、価格面や医療費控除の面では不安に感じる人が多いでしょう。

市販されている同量の葉酸が含まれたサプリメントのほうが割安となる場合もあるため、事前に確認して、納得してから購入してください。

セルフメディケーション制度を使えば医療費控除となる?

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セルフメディケーション制度とは2017年から始まった、医療費控除の特例制度です。薬局やドラッグストアで販売している医薬品の中に、「OTC医薬品」と表記されている物があります。1月1日から12月31日までの間に「家族全員でOTC医薬品を1万2千円以上買った場合、医療費控除が受けられる」制度がセルフメディケーション制度です。

この制度を使えば「家族全員で通った医療費の合計」が10万円未満であっても医療費控除を受けられますが、葉酸サプリメントは「病気予防」のために飲む物とされているため、「OTC医薬品」が存在していません。

よって、セルフメディケーション制度を使ったとしても、残念ながら医療費控除対象外です。「OTC医薬品」の対象となるのは、「病院で処方される成分と同じ物を、市販している医薬品で買った場合」とされています。葉酸サプリメントは処方薬ではない以上、医療費控除の対象とはならないことがわかります。

インスタでも人気の葉酸サプリ

葉酸サプリメントは医療費控除の対象とならない以上

葉酸サプリメントが医療費控除の対象外である以上、家計のために安い物を取り入れたらいいのかと考える人は多いでしょう。しかし、安い物の中には添加物のほうが多く、葉酸を適切な量を摂取できない可能性がある為、注意してください。

妊娠や出産時には葉酸サプリメント以外の分野である程度医療費控除の対象となる部分があるため、その部分での控除が全て対象となるように領収書やレシートを持っていてください。妊娠のための診察代や妊娠検診代、分娩や入院の費用、更に分娩のためにタクシーを使った代金も全て医療費控除となります。

また、妊娠中何らかの病気になったときの治療費も全て対象となっているため、忘れずにレシートや領収書を保管しておいてください。ただし、12月31日に入院して年明けに出産した場合には、翌年確定申告が必要となります。

入院した時期と退院した時期が2年にまたがっている場合には、確定申告が更に次の年につながるため、注意しましょう。葉酸サプリメントでは対象とならなくても、出産育児一時金といった制度もあるため、上手に活用することで出産や育児に関する費用を抑えられます。